私学財団の助成金を活用し、東京都大田区にある大森学園高等学校様の体育館へのエアコン新設工事を行いました。
2021年に弊社で本校舎の空調機全台の工事を行った実績もあり、この度体育館へのエアコン新設工事のお話をいただきました。
体育館の構造がガラス張りの南向きで天井には断熱層がなく、太陽の熱をダイレクトに受ける状態でした。そのため「エアコンを設置しても冷えるのか?」という学校側の疑問点がありました。
エアコンの台数を増やせば冷やすことができますがその分費用が掛かり、それに対して費用面を考慮し台数を減らせば冷えないという問題点がありました。
そこで弊社からは限られた予算の中で最大限に能力を発揮することはもちろん、主にバスケットボールとバレーボールで使用する体育館ということもあり1台10馬力の大風量で体感から冷やせるクボタ空調株式会社製のエリア空調を選定しました。
◆出展:クボタ空調株式会社
お客様から御発注をいただけた理由としてエリア空調の提案と大森学園高等学校様がもともと区の避難所に指定されていたこともあり、今回の助成事業の条件にマッチしたためです。
作業にあたり今回は下記4点に工夫をして作業を行いました。
- バスケットボールとバレーボールの競技に支障をきたさないように学校側と相談をしてエアコンの設置位置を決める
- 体育館周りが駐輪場のため、室外機を庇の梁に設置し自転車上のデッドスペースを活用
- 室外機のメンテナンス対応を考え、梯子を掛けやすい構造の三角ブラケットにて対応
- 室外機を高い位置に設置しているため、頭上から水が垂れてこないように下部ドレン(※1)を設置
※1 下部ドレンとは、室外機の底面中央部にある排水穴から直接ドレン水を排出させないように経路を調節するため設置します。
エアコンの使用停止期間を短縮するために
・時間のかかる電源工事と室外機設置の屋外作業を先行して実施
・学校側の部活動に極力支障をきたさないように、体育館内の作業を試験期間に合わせる
以上のことに配慮・工夫しトラブルなく作業を完了させることができました。
お客様の声
エアコンを設置してみてどうでしたか?
今までは暑くてプレーに集中できませんでしたが、エアコンが設置されてからはプレーに集中できるようになりました。また、長時間活動しても疲れが出にくくなりました。風量の調整もできるので最高です。
コラム
私立学校体育館空調設備新規導入費助成金
令和3年度より導入されている助成金事業で都内の私立小学校・中学校・高等学校・特別支援学校、専修学校(高等課程)が対象となっています。
エアコンを新設することで、体育館内での熱中症事故発生を防止することはもちろん、災害時に体育館を避難所として提供することを国や各自治体と合意することが条件となっています。
助成対象の経費限度額は1校あたり3000万円で、対象となる経費の「2分の1」の補助を受けることができます。
詳しくは、下記サイトをご参照ください。
令和6年度 私立学校体育館空調設備新規導入費助成事業のしおり
◆出展:公益財団法人東京都私学財団