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G7に向けて、JCIの再エネとカーボンプライシングの提言に賛同しました!カーボンプライシングG7に向けて、JCIの再エネとカーボンプライシングの提言に賛同しました!

エコトピック
脱炭素関連
カーボンプライシングのイメージ画像

2023年5月、日本の広島で、【G7広島サミット】が開催されます。
JCI(気候変動イニシアティブ)では、G7に向けて、303団体の賛同の元、2023年4月12日に、提言を発表しました。弊社も賛同しました。

今回は、その提言の内容に触れながら、簡単に解説させていただきます。

G7の目標と日本の目標のギャップ 

G7では、昨年「2035年までに電力供給の全て、あるいは大部分を脱炭素化する」という目標に合意しました。(カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、米国)

日本は、2021年10月 第6次エネルギー基本計画で、2030年の野心的な目標として、LNG(天然ガス)20%、石炭19%、石油2%、(化石燃料合計41%)、再エネ36~38%、原子力20~22%、水素アンモニア1%という内容を打ち出しました。

日本 6次エネルギー基本計画

出典:エネルギー基本計画の概要 令和3年10月 資源エネルギー庁

2030年に化石燃料合計が41%だった場合、G7と約束した、2035年(5年後)に電力供給の全て、あるいは大部分を脱炭素化することが、できるのでしょうか。

そこに疑問を抱いたJCI(気候変動イニシアティブ)が、2023年4月12日、提言をまとめ、賛同企業や賛同団体を集め、提言内容と賛同企業、団体を公表しました。

◆JCI(気候変動イニシアティブ)公式サイト:【303団体が賛同】JCIメッセージ:再生可能エネルギーとカーボンプライシングで二つの危機を打開する

提言の内容は?再エネとカーボンプライシング 

JCI(気候変動イニシアティブ)の提言内容は、上記公式サイトにてご確認いただくのが一番ですが、この記事でも簡単にご紹介、解説させていただきます。主に下記の2点です。

再エネ

まず、提言したのが、再エネについてです。

簡単にまとめると「経済産業省の第6次エネルギー基本計画では、2030年の再エネ目標は36~38%になっているけど、大半(つまり、50%)は再エネを目指そう(目指さないとまずい!目指せる!)」という内容です。

JCI(気候変動イニシアティブ)の事務局の一つである自然エネルギー財団に、その提言の根拠となる科学的、技術的調査結果も多々公表されています。

◆参考2035年エネルギーミックスへの提言(第1版)2023年4月

何より、実際に再エネビジネスを展開している孫正義さん(ソフトバンクグループ会長)が自然エネルギー財団の会長を務めており、経済的な実現可能性やメリットも実証済みです。

原子力に頼らなくても、自然エネルギーだけで、日本は経済を回せる!そういう社会を目指そう!
そんな未来を目指す企業や団体の集まりが、自然エネルギー財団であり、JCI(気候変動イニシアティブ)です。

カーボンプライシング

次に、カーボンプライシングです。

EU内ではすでに、国境炭素税が導入されており、2023年10月からEU外についても国境炭素税を導入見込みです。

EUに輸出する企業は製品の二酸化炭素(CO₂)排出量の報告の義務が発生するようです。

下記の図は、カーボンプライシングがカバーする年間GHG(温室効果ガス)排出量と価格水準です。
EUだけでなく、アルゼンチンや南アフリカ、チリ、コロンビアよりも、日本の炭素価格が低いことがわかります。

世界のカーボンプライシング 

下図は、主要国の炭素価格ですが、日本は、最も高いスウェーデン(14,400円/t-CO₂)の価格の約50分の1です。

世界の主要カーボンプライシング 価格

出典:炭素税・国境調整措置を巡る最近の動向

 賛同企業、団体は? 

JCI(気候変動イニシアティブ)の再エネやカーボンプライシングについての提言に賛同した団体は、合計303団体です。
(企業 225、⾃治体 16、団体・NGO等 62)

世界中に製品を供給する様々な業界の大企業はじめ、中小企業や自治体等、数多くの団体が賛同しています。

その背景には、このままでは、世界の脱炭素の潮流や市場から、はじき出される危機感、焦りを感じます。法律や政策などの企業経営の基盤が世界と大きくずれてしまうと、個々の企業、個々の団体、自治体だけの努力では、対応できません。

1社でも多くの企業、団体の参加と、逐一変化する世界の動きを調査し、発信し、働きかけを続けることが重要です。

最後に

今回は、JCI(気候変動イニシアティブ)の提言を元に、内容や解説を加えて、ご紹介させていただきました。

JCI(気候変動イニシアティブ)に参加することに、費用は掛かりません。参加したからといって、提言への賛同が強制されることもありません。

参加すると、脱炭素経営の情報収集として活用でき、御社の声を政策や法律に届けることができます。
まだ参加されていない企業様、団体様にお勧めです。

◆参加する場合はこちらから登録➤ 【JCI(気候変動イニシアティブ) 】https://japanclimate.org/

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