東京都世田谷区にある私立学校で体育館のエアコン新設工事を行いました。
お客様は夏場の熱中症対策として、器械体操とバトミントンの2種目で使用している体育館にエアコンの新設を検討していました。
しかし、体育館内には器械体操で使用される炭酸マグネシウム入りの滑り止めの粉が舞っている状況のため、エアコンがその粉を吸い込んで故障してしまうリスクがありました。また、バトミントンに対してもエアコンの風が競技の支障となってしまうという問題点も抱えておりました。
お客様の問題点を解決するために、設置機器には床置型の<機内洗浄可能タイプ>を選定しました。
また、高効率フィルターで滑り止めの粉の侵入を防ぎ、粉問題を解決できるように提案しました。風の問題については、器械体操とは同じ時間で使用していなかったのでバトミントンで使用するエリアだけ競技前に運転させあらかじめ冷やしておくことを提案し、運用面で解決できるようにお客様へ再度提案を行い、弊社へ御発注をいただきました。
エアコン新設工事にあたり、下記3点に配慮および工夫して作業を行いました。
- 細かいエリア分けでの機器の運転や一括での管理ができるように集中リモコンを設置
- 体育館が川沿いに立地しているため、水害を想定し、室外機を2階の屋上へ設置
- 室外機を屋上に設置するため、台風などの災害等で転倒しないように転倒防止材を床面に打ちこみ対策を実施
今回のエアコン新設工事は、部活動の活動中に行われた工事でしたので、学生さんの安全面に十分配慮して工事を行いました。お客様からは、「工事費用を抑えることができ、限られた工期で納められることができて良かった」と大変ご満足いただけました。
弊社で体育館へのエアコン新設工事を行うメリットとして
- オーバースペックにはせず、工期・工事費を抑えた上でしっかり冷える機器及び設置位置の提案
- 体育館ごとの熱負荷や用途、構造を考えたシステムや馬力選定を実施
- エアコン新設にともなうキュービクルの増設から、施工後のメンテナンスまで対応可能
体育館へのエアコン新設工事をご検討のお客様は、是非下記問い合わせフォームよりお問い合わせください。
コラム
- 機内洗浄タイプについて
機内洗浄タイプとは、電気部品や配管類がエアコン内部の空気が流れる通路外に配置されています。一般的には、エアコンは内部に電気部品や配管類が露出しているため、エアコン内を洗浄する際は、電気部品に水がかからないように、養生を行います。しかし、機内洗浄可能タイプは電気部品、配管類が外部に配置されているため、養生を使用せずに、エアコン内部にそのまま水をかけてもよい構造になっています。主に、食品工場や印刷工場などホコリや粉塵が多く発生する場所で使用されており、専門業者でなくともユーザー様でのこまめな洗浄が可能となります。
詳しくは下記サイトをご参照ください。
外部サイト:ダイキン工業株式会社:設備用ZEAS(機内洗浄可能タイプ)
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