弊社は、環境省の【TCFDを活用した経営戦略立案のススメ】というガイドブックをもとに、TCFDの要求項目の開示に挑戦しています。
このガイドブックの6つのステップで使われている書式を再現し「テンプレート」を作成しました。今回は【⑥文書化と情報開示】です。
◆ステップ①~③は下記をご覧ください。
- 【TCFDシナリオ分析 テンプレート】6つのステップ ①準備と設定 ②リスク重要度評価
- 【TCFDシナリオ分析テンプレート】6つのステップ ③シナリオ群の定義
- 【TCFDシナリオ分析テンプレート】6つのステップ ④事業インパクト評価
- 【TCFDシナリオ分析テンプレート】6つのステップ ⑤対応策の定義
弊社と同じようにTCFDのシナリオ分析に挑戦する企業様にも、お役に立てるよう、共有いたします。参考程度に、ご活用ください。
1,何を使って開示する?
TCFDが2017年に提言した最終報告書では、【年次報告書においてそのような情報開示を行うよう提言】しています。
TCFDと国の財務報告情報開示要件と合致しない場合、タスクフォースは、【組織に対し、それらの要素を年1回以上発行される他の公式な企業報告書の中で開示】としています。
2,どのような形で開示する?
開示は、下記の【TCFD提言推奨開示項目】を目次のような位置づけにして、これまで①~⑤までのステップで作成した内容を開示項目に関連付けて、開示していきます。
ポイント
・重要なリスクに関して各ステップのシナリオ分析の検討結果を可能な限り定量的に記載
・リスクに対する自社の対応方針や具体的な施策を記載
サスティナビリティレポートやCSRレポートに組み込む場合は、レポート全体の流れと、TCFD開示項目の順番が合わないことが考えられますが、開示項目がどの部分に記載されているかがわかるようになっていれば、問題ありません。
【TCFDを活用した経営戦略立案のススメ】や、実際にTCFDの要求項目を開示している各企業のレポートを見てみることが、一番の参考になります。
最後に
今回、環境省のガイドブックを元に、TCFDの開示推奨項目も作成に挑戦し、その中の6つのステップについて、共有できる部分をご紹介させていただきました。
弊社は2021年12月にTCFDに賛同致しました。開示推奨項目の内容については追って、ご紹介いたします。次回は、賛同フォームやロゴについて、ご紹介いたします。
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