SDGsの目標ごとに掲げられたターゲットを見ていると、強靭性(レジリエンス)というワードを目にします。
世界中で、現状の社会基盤を強靭化するための動きが求められています。
今回は、日本の国土強靭化についてSDGs目線で注目し、エコ・プランができていることについて考えてみました。
目次
国土強靭化とは?―簡単にまとめました―
5か年加速化対策が講じられ、国の急務となっています!
2013年12月に「国土強靭化基本法」が成立し、これを皮切りに、日本では大規模な自然災害に備える為の取り組みが進められてきました。
2014年には国土強靭化計画とともに重点化すべき15のプログラムが公開され、事業が本格化しました。
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◆国土強靭化の【基本目標】や【重点化すべき15のプログラム】の概要については以下のページよりご覧ください。
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しかし平成30年7月豪雨、台風第21号、北海道胆振東部地震等、近年の自然災害は激甚化。
ブラックアウトの発生や空港の閉鎖等、国民の生活、経済に欠かせない重要インフラの機能喪失は甚大な被害をもらたしました。
これを受けて政府は”防災・減災、国土強靭化のための3か年緊急対策”を打ち出し、
平成30年度から令和2年度にかけ、概ね7兆円の事業規模による集中的な対策を実施。
河川堤防かさ上げや交通インフラ網整備など計160項目の対策を推進しました。
周知の通り現在も気候変動の影響は猛威を振るっており、気象災害が頻発化していることを受け、
令和2年12月には”国土強靭化に対する5か年加速化対策”が閣議決定しました。
令和3年度~令和7年度の5年間での、概ね15兆円の事業規模による対策の実施が推進されています。
(出典:内閣官房HP パンフレット「国土強靭化進めよう!」)
ぜひ、災害対策の強化を!
このように、各自の災害対策への取り組みは国土強靭化につながり、SDGs目線で考えても大切になってきます。
特に目標13の気候変動に関するターゲットには直結してくることが分かります。
エコ・プランができていることは?
国土強靭化に向けて弊社が取り組めていることのひとつを、ご紹介します。
LPガス災害バルク等の設置に向けた補助金活用をご提案しています。
自衛的に燃料備蓄ができる「LPガス災害バルク」等の設置事業を推進しています。
<LPガス災害バルクとは?>
LPガスを備蓄するバルク貯蔵と供給設備(ガスメーター、調整器、ガス栓 等)が一体となった設備です。
災害時においてLPガスの安定供給を確保することができ、日常生活でも使用できます。
<バルク補助金とは?>
災害等時に避難困難者が多数生じる商業施設や公共施設に対して、LPガスタンク等の導入を推進する事業です。
補助率は中小企業が2/3、中小企業以外が1/3となります。
※利用する補助金の種類や年度により補助額の割合や内容が異なります。
◆バルク補助金の詳細については以下のページよりご覧ください。
BCP対策で自家発電機導入ならバルク補助金
令和4年度の概算要求額は50.5億円!
経済産業省が公表した詳細資料をご紹介します。
概算要求であり確定している内容ではありませんが、予算組みや事業計画にぜひお役立てください。
(出典:経済産業省HP 令和4年度経済産業省概算要求のPR資料一覧:エネルギー対策特別会計)
本事業に関しては、弊社でも令和2年度、2年度補正、3年度での採択実績もございます。
補助事業の導入事例をご紹介しています。
工事中に配慮した点や、工事後に頂いたお客様からのお声等をまとめております。
発電機の設置と空調機の更新工事を行うことで、災害時でも空調機が使用できるようにしています。
弊社では補助金活用のご提案のみにとどまらず、設置工事や補助事業全体のサポートまで行っております。
何かお役に立てそうなことがございましたら、お気軽にご連絡ください。
最後に
国土強靭化をSDGs目線で考えると、災害対策を行うことは、命を守る行動につながるのはもちろんのこと、 企業としてのBCP対策、SDGs推進にもつなげられることが分かります。
弊社も引き続き、何ができるのか、できていることは何かを考え、取り組みを進めて参ります。