今回ご紹介するのは環境省の【工場・事業場における先導的な脱炭素化取組推進事業】です。昨年度までASSET、ポテンシャル診断と言われていた2つの補助金が合わさった事業で、予算は合わせて40億円です。(昨年度ASSET予算33億、ポテ診予算15億)
※設備更新に対する補助はAとBがありますが、Bは年間4000t以上のCO₂を削減するような大きな事業なので、今回は割愛させていただきます。
脱炭素化促進計画の策定支援って?
脱炭素化促進計画とは、簡単に言うと省エネ診断、もしくはそれに代わる同様の内容を作成することです。 ②の設備更新に申請するためには、この脱炭素化促進計画の作成が必須です。
弊社でも脱炭素化促進計画を作成することが可能です。
設備更新に対する補助って?
申請要件は2つあります。
申請要件
◆1つ目は、事業場全体で15%以上のCO₂を削減することです。
【15%以上削減するためのポイントは3つ!】
・一番エネルギーを使っている設備を更新すること
・燃料転換をすること(例:空調で重油や灯油、ガスを使用している設備を電化する)
・2つ以上の設備を更新すること
◆2つ目は主なシステム系統で30%以上の削減をすることです。
(例:一番エネルギーを使用している空調設備の30%を削減できれば申請可能)
申請する場合、いつまでに何をすればいい?
昨年度の公募期間は5月8日~6月16日でした。現場調査や見積作成に1か月程度、また申請書類作成に1か月程度を見込む必要があるため、現場調査のご依頼をいただくのは、4月8日までとなります。
申請するかしないかは5月16日までにご判断いただく流れとなります。
最後に
環境省の補助金は経産省の補助金より工期が長く、申請に関しても工夫次第で採択確率を上げることができます。他の補助金申請でうまくいかなくても、ご相談ください。
◆今回ご紹介した内容を動画でも解説しています。
※動画に使用している資料が一部古い情報となっています。ご了承ください。
・予算:48億円→40億円に変更されています。
・事業内容①については中小企業等が対象となりました。
・事業内容②のBについては1000t→4000tに変更され、地方公共団体が対象外となりました。
◆下記記事も合わせてご参照ください。
・先進的省エネルギー投資促進支援事業費補助金(経済産業省)
・災害時に備えた社会的重要インフラへの自衛的な燃料備蓄の推進事業費補助金