これから夏に向けて暑くなってくる中で、感染症対策として重要とされているのが換気です。ただ、冷房をつけている中で、換気を行うと、せっかく冷えた空気が逃げてしまい、暑い空気が入ってくることで、快適な空間を維持することが難しく、電気代も増えてしまいます。
そんな時、効果的なのが、全熱交換器です。
全熱交換器とは
全熱交換器とは、換気によって失われる空調エネルギーの全熱(顕熱=温度と潜熱=湿度)を交換し、回収する省エネルギー装置です。つまり換気によって排気される熱エネルギーの50~80%を回収再利用し、冷・暖房負荷を、20~30%削減できます。二酸化炭素総排出量の削減にもつながります。
弊社の三郷CKTCにも感染症対策として3台設置!
弊社の三郷CKTCにも、2021年3月、夏場の感染症対策として、小規模な全熱交換器を3台設置しました。この全熱交換器は扇風機程度の消費電力で動きます。
三郷CKTCの屋根には、自家消費の太陽光発電が設置されています。昨年の夏は、日中の発電量が消費電力量や蓄電池容量を超え、余っていました。
全熱交換器は、低圧電力が必要な業務用空調機と違って、従量電灯で運転できるため、自家消費太陽光発電の電力を使用することができます。
そのため、日中晴れた日に余る再エネ電力を、全熱交換器で有効利用しながら、コロナ対策である換気もできるようになりました。
最後に
withコロナと脱炭素社会の時代、これまであらゆる場所で捨てられていた「排熱」の利用が進めば、消費電力量が減り、地球環境にとっても、電気代削減となる企業にとっても、メリットとなります。
全熱交換器も排熱を利用した機器の一つです。換気の必要性が高まる中、業務用空調機の増設などをご検討される前に、全熱交換器の設置をお勧め致します。