EMSとは、エネルギーマネジメントシステムの略称です。「聞いたことはあるけど、よくわからない。」「初めて聞いた。」という方のほうが多いのではないでしょうか。
EMSは使用電力を計測して無駄な電力を抑えて自動で節電してくれるとても便利なシステムです。また、補助金を使用した省エネ工事では、EMSを導入することで補助額の割合が大きくなります!
省エネの第一歩は見える化から
省エネをしたい!けど何から始めたら良いか分からない。そんな時は現状の電力の使い方を見える化しましょう。
EMSの中には、「見える化」という機能があります。電力や温度などを計測し、数値化し「見える化」することで監視できるようにします。
蓄積したデータから電気の使い方の傾向を分析し、電気の使い方の改善に役立てることができます。
例えば、照明や空調の切り忘れの防止や照度から一部の照明を消灯するなど、無理なく無駄な電力を削減できます。
EMSで、できること
EMSで、できることとは、大きく分けて2つにあります。
① 電力を監視し、使用状況を「見える化」します。
② 空調を中心とした、電力消費の大きい設備の制御を行います。
例えば、照明や空調の切り忘れの防止といった簡易的な無駄の削減から、空調温度制御や間欠制御もできます。
※1.温度制御:温度を計測し、体感に近い温度で制御する方法
※2.間欠制御:一定時間空調を止める制御を繰り返す方法
補助金にも活用できます
省エネ設備の導入のため、補助金を利用する場合、EMSを導入することで事業費全体の2分の1の補助を受けることができます。エアコン工事や照明入替の機会があれば、EMSも合わせてご検討いただければと考えます。
なお、EMSを導入しない場合、補助の割合は事業費のうち機器費の3分の1となってしまいます。
※利用する補助金の種類や年度により補助額の割合や内容が異なります。
最後に
近年では空調や照明以外にも、太陽光設備や蓄電池などあらゆるものの制御ができるようになってきています。監視した電力や温度のデータは蓄積できます。
「こんなこと、できないか」といったご要望があれば、ぜひお問い合わせください。EMSを活用し、電力を賢く使って、経費削減と企業価値向上につなげていきましょう。
ESC事業部 テクニカルサポートグループ EM課 佐々木