エアコンの冷房運転を使っていると、吹き出し口から水滴がポタポタと落ちてくる。
そんな経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
業務用エアコンの水漏れは、放置すると様々なデメリットが発生します。
水漏れの原因や対応方法を事前に把握しておくことで、迅速に対応できます。
弊社では、これまでに7,500件以上の水漏れ対応を行ってきました。
本記事では、業務用エアコンの水漏れの主な原因、対応方法、および予防策について詳しくご紹介します。水漏れでお困りの方は、ぜひご覧ください。
目次
エアコンから水漏れ?主な原因6選と対応方法!
冷房運転中にエアコンから水が漏れてくる原因は下記の6点に分けられます。
●ドレンホース、ドレンパンの汚れ
●エアコン内部の部品劣化、故障
●天井内の換気不良(暑すぎる)
●ドレン配管の勾配不良
●フィルターの汚れ
●ネズミによる被害
早速、対応方法も併せて見ていきましょう。
エアコンから水が漏れる原因①ドレンホース、ドレンパンの汚れ
ドレンパンやドレンホースが汚れにより詰まると、排水がスムーズに行われずホース内で水が逆流し、水漏れの原因となります。
エアコンは、冷房運転中に空気中の水分を結露として取り除きます。この結露水はドレンパンというトレイに集められ、最後はドレンホースを通じて外部に排出されます。
その為、ドレンパンやドレンホース内にホコリやカビ、その他の異物が溜まると水漏れの発生率が上昇してしまいます。
【対応方法】
ドレン清掃をおすすめいたします。
エアコンを分解し、ドレンパンは高圧洗浄機で汚れを落とします。
ドレンホースは、バキュームクリーナーやブラシを使ってホース中の汚れを取り除きます。
エアコンの使用場所、使用頻度により多少汚れの蓄積具合は異なりますが、6カ月に1回はエアコンクリーニングをおすすめ致します。
エアコンクリーニングの詳細については、下記ページをご参照ください。
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また、エアコンクリーニングの頻度については、下記ページをご参照ください。
プロが教える!エアコン掃除 使用場所ごとで掃除の頻度はどう違う?
エアコンから水が漏れる原因②エアコン内部の部品劣化、故障
経年劣化により、冷媒配管を覆っている保温材がボロボロになりそこから結露水が漏れだし、水漏れの原因になります。
また、ドレンポンプが故障しているとドレンパンに溜まった結露水が排水されず、水漏れを起こします。
ドレンポンプとは?
フロートスイッチと呼ばれるセンサーが、ドレンパン(結露水が集まる受け皿)に溜まった水を検知し、ドレンポンプを自動的に作動させます。
ドレンポンプは電動モーターを使用して水を吸い上げ、指定されたドレンホースまたは排水タンクに水を送り出す役割をしています。
【対応方法】
部品交換をおすすめ致します。
汚れを除去しても、劣化や故障した部品を使用し続けると水漏れの再発や他の故障の原因になります。また、保温材がボロボロになっている場合、新しい保温材に巻きなおすことで水漏れを解消できることが多いです。
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エアコンから水が漏れる原因③天井内の換気不良(暑すぎる)
天井内の換気が不十分なため熱がこもり、冷媒配管と天井内の温度差が大きくなります。その結果、保温材を巻いていても結露が発生し、水漏れの原因となります。
ここ数年、この原因による水漏れが多く発生しています!!
温暖化により外気温が上昇し、天井内に熱がこもりやすくなっている可能性があります。
【対応方法】
「保温材の巻きなおし」と「ガラリの設置」をおすすめ致します。
保温材の巻きなおしについて
①保温材を追加で巻き付ける
→既存の保温材の上に追加で保温材を巻き付けて、保温材の強度を上げます。
②保温テープで補強する
→保温テープで保温材を補強して、保温材の強度と耐久性を向上させます。
③より強度の強い保温材に巻きなおす
→保温材の耐久性を上げるために、より強度の強い保温材に巻きなおします。
これらの方法を使用することで、保温材の物理的な強度や耐久性を向上させることができます。
ガラリの設置について
「ガラリ」と呼ばれる換気口は、通気を促進するための開口部で換気や温度調整に利用されます。天井に設置することで、室内の空気を天井内に運び、天井内の温度を下げる効果があります。
また、これにより室内全体の温度を均一に保つことができる場合もあります。
エアコンから水が漏れる原因④ドレン配管の勾配不良
ドレン配管の勾配が不十分だと、結露水が適切に排出されずに溜まりやすくなり、水漏れの原因となります。
【対応方法】
ドレン配管の勾配を再設定することをおすすめ致します。
レーザー水準器や勾配測定装置で測定し、実際の勾配がどれくらいか確認します。
その後、問題のある配管を適切な勾配に調整します。
エアコンから水が漏れる原因⑤フィルターの汚れ
エアコンのフィルターにホコリやカビがついて目詰まりを起こすと、水漏れの原因となります。
フィルターが汚れていると、エアコンの効きが悪くなり、結露が発生しやすくなります。汚れが溜まったフィルターのせいでエアコンの効きが悪くなり、設定温度を下げてしまうことがあります。設定温度を下げることで、エアコンのフィンが冷えすぎて結露が発生します。
【対応方法】
フィルター清掃をおすすめ致します。
弊社では、昨年度で3,000件以上のフィルター清掃を行っています。
もちろんオーバーホールでもフィルター清掃は行いますが、フィルターだけでも小まめな清掃がおすすめされます。
エアコンから水が漏れる原因⑥ネズミによる被害
天井内にネズミが侵入し、ホースをかじると穴が開き、それが水漏れの原因になります。
※こちらのケースは、特に飲食店でよく見られる原因です。
【対応方法】
ドレンホースの交換をおすすめ致します。
ただし、ドレンホースを新しいものに交換しても、根本的な原因はネズミなので、ネズミの駆除も必要だと思います。
まとめ
エアコンからの水漏れは、さまざまな原因が考えられます。
この記事では、主な原因6選とそれぞれの対応方法について詳しく解説させて頂きました。
水漏れは、放置するとさらなるトラブルを引き起こす可能性があります。
主な原因として、ドレンホースの詰まりや結露、フィルターの汚れなどが考えられます。それぞれの原因に対する対応方法を知っておくことで、迅速に対処することができます。
定期的な清掃と点検を心がけることで、エアコンのトラブルを未然に防ぎ、快適な環境を保ちましょう。
「故障かな?」と思った際は、お気軽にお問い合わせください。