企業の脱炭素化が必要とされる中、企業経営にとって脱炭素に取り組むことで、どんな効果が出るのでしょうか。
企業のブランディング(企業価値向上)や、採用など、抽象的な効果はよく目にしますが、実際の所、企業の業績がどう変化したのかは、見たことがありませんでした。
そこで、弊社は、取り組みを始めてから5年が経過したので、【売上】【案件単価】【採用】【ホームページ閲覧数】【ホームページからの新規成約額】について、変化をデータで出してみました。
目次
脱炭素化で、【売上】は上がった?
コロナで2020年度は 落ち込みましたが、順調に回復しています。
脱炭素化で、【案件単価】に変化はあった?
1件当たりの工事単価を集計し、推移を分析したところ、SBT認証取得後は大型案件の受注率が向上しました。
これらは超えられなかった案件単価の上昇の壁を突破する契機となりました。
脱炭素化で、【採用】に効果はあった?
弊社の採用サイトの アクセス数と エントリー数の 推移です。
2022年から、「環境」をキーワードに打ち出して、採用活動に力を入れたところ、2022年から2023年までに、アクセス数は270%、エントリー数は170%増えました。
小中高の学校で SDGs教育が始まったこともあり、環境に関心が高くなくても「環境に取り組む企業に就職したい」という学生が増加している傾向があります。
脱炭素化の、【ホームページ閲覧数】への影響は?
脱炭素経営の記事を公開したことにより倍以上の閲覧数を確保しています。
環境省のウェブサイトやハンドブック、メディアの取材やセミナーでの事例紹介等の依頼が来るようになり、様々な他業務提携などのお問い合わせも増えました。
脱炭素化で、【ホームページからの新規成約額】はどうなった?
WEBによる集客および新規顧客からの成約額が伸びました。レジリエンス向上に係るものについて進捗しました。
脱炭素化を企業のメリットに活かすポイント!
弊社が、上記で紹介したような効果を上げられたのは、ただ脱炭素化の取り組みを実施しただけでなく、ホームページに詳細を公開することで、採用や閲覧数、事業の問合せや成約につなげられました。
つまり、ホームページで取り組みを公開することが、企業の脱炭素化のメリットを生み出すための重要なポイントということです。
最後に
今回出したデータは、脱炭素化の取り組みだけを実施して得られた結果、というものではありません。
コロナの影響や、カーボンニュートラル宣言など、社会全体の流れや、弊社の技術力の向上や、WEBマーケティング、採用への取り組みも含めた結果です。
ただ、今回、数値を出してみて感じることは、脱炭素の取り組みが大きなきっかけ(後押し)になった、ということです。
中小、中堅企業の方から、「脱炭素化への取り組みは、コストばかりかかるイメージ」、「企業経営に本当にメリットになるのか」、といった声をよく聞きます。弊社も同じ疑念を持っていました。
今回、弊社が【脱炭素の取り組みを、どう企業経営のメリットにつなげたか】の事例が、そうした企業様の取り組みを始めるきっかけや、企業経営との両立の参考になれば嬉しいです。