今回、竜王戦3回戦にて近藤正和七段との対局を関矢さんに振り返っていただきました。
こんにちは。エコ・プラン将棋部の関矢と申します。
2月14日(金)に竜王戦3回戦、近藤正和七段戦に挑みました。ブログを書く機会をいただけたので、簡単に振り返ってみようと思います。
近藤七段は、言わずと知れたゴキゲン中飛車の創始者で、本局も想定通り中飛車を採用されました。先後どちらを引いても穴熊にしようと決めていて、何となくイメージしていた図に進みました。
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先手が近藤七段、後手が関矢です。今☗85桂と跳ねられたところです。
ここで☖45歩が攻め急ぎで、強く☗同歩と取られ、以下☖66飛☗同歩☖92角☗82飛☖56角☗同銀☖57角成☗47銀と進んだ図は、既に芳しくない形勢でした。こちらの穴熊が4枚密集しているので攻めたくなりましたが、☗81飛成~☗44桂の攻めが厳しく、思ったより囲いに耐久力がありませんでした。
戻って図では☖94歩と突くべきでした。単なる手待ちだけではなく、何かのときに☖93桂と逃げる手が効くのが大きく、桂馬を持てば☖46桂から攻め合える形です。本譜は一方的に桂馬を取られたのが痛手となりました。
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進んで上図に。駒損ながら噛みついてまだまだ大変かと思いましたが、ここで☗67飛が頑強な受けでした。☖47馬と切る筋があるのでやりにくいかと思いましたが、以下☗同飛☖56金に☗65角が絶好打。このラインに角を打たれるのが急所で、勝てない形です。本譜は☗67飛に☖48金☗同金寄☖56角と無理やり角のラインを死守しましたが、以下☗65飛☖同角☗54歩☖69飛☗38金打と金銀五枚の穴熊を形成されて、粘ったものの寄せ切られました。
今回負けてしまったのは残念ですが、ここまで残っただけでも出来過ぎの結果だったと思います。当たり前ですが棋士の方々は強く、それを体感できただけでも貴重な経験でした。新会館での対局をもっと満喫したかったですが、緊張感があってそれどころではなかったです。対局中の食事も全く味がしませんでした(笑)
SNSなどでも自分の対局に反応いただける声がたくさんあり、とても励みになりました。ありがとうございます。棋王戦はまだ残っていますので、そちらも全力で臨み、同じように振り返ることができれば良いなと思っています。ご声援のほど、よろしくお願いいたします。
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