本記事では、エアコン工事に関連する豆知識を紹介いたします。
エアコン工事の見積もりの中に、クレーン車を使用した作業やブレーカー交換作業といった作業が記載されていることがあります。その必要性について解説しましょう。
どんな時クレーン作業が必要?
エアコン工事におけるクレーン作業は主にエアコンの室外機を搬出入する際に行います。ただしすべての室外機搬出入でクレーン作業が必要になるわけではなく、以下のような状況から総合的に判断して決めています。
- 室外機の設置場所が屋上などの高所に設置されている場合
- 作業員の手作業による搬出入が建物の構造上難しい場合
- 室外機の重量※が重く、手作業による搬入が難しい場合
※室外機の重量
例えば、業務用エアコン4方向3馬力の室外機であれば重量90キログラムを越えます。大きいものだと数トンになるものもあります。どうしてこんなに重たいのかというと、エアコンの心臓部であるコンプレッサー(圧縮機)がついているためです。
クレーン作業を行う際は、公共の道路を使用するため「道路使用許可」を取得してガードマンを手配・配置する必要があります。(道路使用許可申請費用や、少なくとも2人のガードマンを配置する費用がかかります)
設置個所や状況に応じた高さや大きさのクレーンを手配し、交通の安全にも十分配慮しエアコン工事作業を行っています。
どんな時ブレーカー交換するの?
ブレーカーとは、電気回路を保護する装置のことを言います。過剰な電流が流れたときに電路を遮断することで電気回路を保護します。
ここでは、ブレーカー交換の代表的なケース2つをご紹介します。
高調波に対応していないブレーカーの場合
古いブレーカー(1992年以前に製造されたもの)は新規エアコンの高調波に対応しておらず、漏電であると感知して遮断してしまうものが多い為、ブレーカー交換を提案しています。
電流の許容量を満たしていない場合
エアコンの機器にはあらかじめ最大電流値が定められており、その電流値を満たしていないブレーカーは交換を行う必要があります。
最後に
クレーン作業やブレーカー交換以外にも気になる作業や疑問があれば、ご説明いたしますのでお問い合わせください。
お客様と作業中やエアコン設置後のイメージを一致させ、問題なくスムーズにエアコン工事を実施できるよう、努めてまいります。
ESC事業部 テクニカルサポートグループ CS2課 飯島