エアコン工事で入れ替えたばかりなのに動かない!故障?!そうなったときにまず確認していただきたい事があります。
1、室外機は熱交換できていますか?
室外機は夏に温風を、冬は冷風を出しています。室内機と逆ですね。これはエアコンの運転上必要なことなのですが、それを妨げるモノはありませんか?
室外機の吹出口、吸込口に荷物を置いてしまうとうまく熱交換が出来ずに効きが悪くなったり、酷いときはエラー停止してしまいます。
室外機周りに物が置かれた状態で運転をしていたり、室外機裏面のフィンが汚れていたりするとエアコンに余計な負荷がかかり、故障したり電気代が高くなったりします。 特に夏場は室外機内部の部品であるコンプレッサーに大きな負荷がかかってしまい、高額な修理を余儀なくされることもあります。
また熱交換器にホコリ、落ち葉などが詰まっても熱交換がうまく出来なくなってしまいます。こまめに清掃していきましょう。「エアコンが効かない」と連絡をいただき現地に行ってみると、ビニール袋が熱交換器にベタっとくっ付いていたことがありました。それでは全然熱交換できませんね。
周辺に物を置き過ぎて熱がこもった状態もエアコンにとっていい状況ではありません。周囲1mは物をおかないようにして風通しが良い状態を確保しましょう。 室外機のすぐ近くに建物が建ってしまった、など、室外機の設置環境が悪い場合は移設することもできます。お気軽にご相談ください。
POINT
- 室外機の周辺に物がおかれていないか?
- 室外機裏面のフィンが汚れていないか?
- 熱交換器にホコリ、落ち葉が詰まっていないか?
2、サーモオフって なに?
サーモオフってご存知ですか?よく勘違いされている方が多いのですが冷房25℃設定にしたら25℃の風が出る訳ではありません。エアコンの吸い込んでいる風の温度が25℃になるまで動き続けるという事なんです!
吸い込んでいる風の温度が設定温度に達するとエアコンは運転が停まったり、運転を抑えたりします。そのことをサーモオフと言います。エアコンが停まったり、効きが悪い時はこのサーモオフかもしれません。その時は設定温度を下げて様子を見て下さい。(冷房使用時)
3、暖房準備中って なに?
冬に扇風機に当たると寒いですよね?エアコンも室内機が温まる前に風を出してしまうと扇風機と同じで寒く感じてしまいます。そうならない為に室内機が暖まるまで風を出さないのが暖房準備中です。暖房準備中の間、少し待ってあげて下さい。
4、エアコン工事後、翌年に水漏れ?!
エアコンを入替えたその翌年に水漏れしてきた!などすぐに故障してしまったという事で相談を受ける事があります。部品の劣化など原因は様々ですが、一番重要といっても過言ではないのが、忘れてしまいがちなフィルター清掃です。
オンシーズンは少なくても1か月に1回は清掃するようにしましょう。電気代の削減・水漏れの防止、その他コンプレッサーなどの部品劣化の防止、臭いの防止などの効果があります。
フィルター清掃の仕方は 「冬のエアコン、賢く使う10のポイント」の6をご覧ください。
5、フィルターサインの不思議
フィルターの汚れを知らせる【フィルターサイン】という機能があります。ただ、フィルターサインは汚れているから出るのではなく、時間によって出ることが多くあります。フィルター清掃したばかりなのにフィルターサインが出ることがしばしば発生します。
フィルターボタンが点灯していて、故障かな、と思ったら、フィルターリセットのボタンを一度押してみてください。フィルターリセット方法はご使用の空調機メーカーをご確認の上、インターネットで【フィルターリセット】と検索すれば大方、紹介されています。わからなければ弊社までお気軽にお電話ください。
6、最後に
以上が、エアコン故障時によく見かける原因です。エアコンの故障かな?と思われる時は該当するものがないか検討してみてください。該当するものがないときは、エアコン工事業者に点検依頼を行いましょう。
また、使い方次第でエアコンの故障を減らすことができます。せっかく入替工事を行ったのにすぐ故障してしまった、という事を防ぐためにも、こまめなフィルタ清掃や室外機のフィンを清掃などを行っていきましょう。あらゆる故障をすべて防ぐことはできませんが、ちょっとしたお掃除で故障の原因を減らすことができます。
by ESC事業部 テクニカルサポートグループ CS1課 杉谷/島脇
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