2050年カーボンニュートラルに向け、取引先から、温室効果ガス排出削減に関連したアンケートが届いたり、情報開示や温室効果ガス排出量の削減、または削減目標を要求されたりしている企業様も多いのではないでしょうか。
「脱炭素経営に取り組みたいけど、算定方法がわからない」
「資料を見てもよくわからない」
「資料が沢山あって、どこから手を付けていいのか、分からない」
「誰かに聞きたいけど、聞ける人がいない」
「コンサルは費用が高くて、頼めない」
といったお悩みを抱えている企業様も多いのではないでしょうか。
やる気はあるけど、進められていない企業様必見!
SCOPE1,2,3の算定方法や、脱炭素経営の背景の流れまで網羅した【資格】が登場しました。
それが、【炭素会計アドバイザー】です!
2023年11月27日に、資格制度が改定され、より受験しやすくなりましたので、ご紹介いたします!
どんなことが学べるの?変更点は?
炭素会計アドバイザーには、3級、2級、1級が用意されていましたが、2023年11月27日、資格制度が改定され、1級の上に、【Professional】が追加されました。
改定されたそれぞれの級の内容は下記のとおりです。
出典:炭素会計アドバイザー協会
飛び級はできず、3級から、2級、1級、Professionalとランクアップしていく形になっています。
ESG投資の流れや基礎的な内容から、応用まで、脱炭素経営(会計)に必要な知識が網羅されている内容となっています。
企業の温室効果ガス排出量の算定や、第三者検証の必要性が高まる中、それを実施できる人材の不足が普及のボトルネックになっています。
炭素会計アドバイザーの資格を、1人でも多くの人が習得することで、加速度的に算定と検証ができる人材を増やし、その先にある実際の温室効果ガスの削減につなげることができます。
炭素会計アドバイザーは、2023年9月26日に、環境省認定制度【脱炭素アドバイザーベーシック】に認定され、名刺などにも記載できるようになりました。
また、2023年10月10日、「CDP教育&トレーニングパートナー」にも認定されています。
2023年11月の制度改定で、2級、1級の費用と条件が大幅に削減され、以前は、法人に所属する担当者に限定され、個人での受験は出来ず、費用も10万、20万、といった内容でしたが、手軽な費用で、誰でも受験できるようになりました。
資格取得者は、最新情報の定期的な講習やアップデートが必要なため、更新が必要な資格制度となっています。(具体的更新期間は掲載されていませんでした)
申し込み方法は?
炭素会計アドバイザー協会のウェブサイトから申し込みが可能です。
◆炭素会計アドバイザー協会 ウェブサイト
3級、2級、1級はどなたでも受講、受験可能ですが、【Professional】は個人では受験できません。
※【Professional】の費用は未定
基本的に動画を視聴し、その内容についての簡単なチェックテストをクリアすると、本試験に申し込みが可能になります。
2022年7月に炭素会計アドバイザー協会が設立され、2023年4月30日から5月31日まで3級の第1回目の試験が始まりました。(初回 受験者数:2,021 名、合格者:1,920 名、合格率 95.0%、平均点:89.71 点)
これまでに3級の試験が3回実施され、続々と、SCOPE算定の知識を持つ人材が増えています。(累計 受験者数4,895人、合格者数4,127人、合格率84.3%)
次回の3級の第4回は2023年12月25日から講習の受付が開始されます。(2級の第1回目は2024年4月を予定)
最後に
企業の非財務情報開示が義務化される世界の流れの中で、CDPや環境省が認可する炭素会計アドバイザーの資格制度が改定され、より専門的な知識を手軽に学べるようになったことで、企業の担当者だけでなく、大学生、高校生、中学生でも知る機会ができ、より一層日本の脱炭素化への理解や動きが広がるきっかけになるのではないかと感じました。
自社で脱炭素の対応をしていると、世界の脱炭素経営への要求事項の変化の速さを日々実感します。昨年の知識はあてになりません。そうした状況を受け、炭素会計アドバイザーの資格に更新が必要ということも納得できます。
自社内の脱炭素経営へのリテラシー向上や、サプライヤーに対しても資格取得を促すことで、効率的に理解を普及させ、円滑なコミュニケーションにつなげられるツールとして活用することもできます。
ご興味をお持ちの方は、詳細をご確認の上、是非、挑戦してみてはいかがでしょうか。
・上記記事は、2023年4月7日公開し、2023年12月19日に更新しました。