2022年の夏、電力不足による停電が、各地で発生する中、経済産業省の資源エネルギー庁のウェブサイトで、【夏季の省エネ・節電にご協力ください】という、節電要請が配信されていました。
弊社の再エネを供給してもらっている会社でも節電キャンペーンが実施されており、弊社も7月下旬から参加することにしました。
今回は、キャンペーンに参加して、具体的に何をしたのか、その効果があったのか、また冬のキャンペーンについてご報告いたします。
目次
企業向け節電キャンペーン どんな内容?(updateの場合)
日本政府(資源エネルギー庁)から電力ひっ迫に伴い2022/7/1~9/30までの17:00~20:00までの時間帯で節電要請が国民及び事業者に対して発信されていました。
その時間帯は太陽光発電の発電量が低下する一方、電力需要が増える時間帯で、電力が不足し停電の可能性が発生するという背景があります。
日本政府の要請を受け、各電力会社でもキャンペーンが実施されました。弊社の再エネを供給いただいている㈱UPDATERさん(みんな電力さんが社名変更)でも節電キャンペーンが展開されました。
節電要請があった時間帯に【節電】が実施できた場合、【協力金】をいただける(電気料金からその分割引となる)内容となっていました。
何をもって【節電】ができた、とするか?
どうやって、節電できたか、判断するのか、というと、下記の記載がありました。
資源エネルギー庁「エネルギー・リソース・アグリゲーション・ビジネスに関するガイドライン」で定義する標準ベースライン(High 4 of 5 当日調整あり)を基準に、みんな節電Bizが発動された時間帯の使用量を比較して、節電量を計算いたします。
ということでした。
参照:https://minden.co.jp/blog/2022/07/05/6902
弊社は、節電できるか、わかりませんでしたが、挑戦することにしました。
どんな節電の取り組みをしたの?
拠点責任者に周知、協力依頼
節電キャンペーンを展開する電力会社の供給先の拠点(7拠点)の責任者に、上司承認の上で、節電協力要請(メールと電話)をしました。
拠点責任者グループメール作成
該当拠点の責任者を加えたグループメールを作成しました。
拠点責任者から拠点社員へ通達、節電実施
拠点責任者に節電要請メールが届くように設定し、そのメールが届いたら、エアコンの設定温度を1、2度上げることや、使っていない照明がないか確認し、あれば消すなどをお願いしました。
その内容を各拠点の社員にも伝えてもらいました。
※熱中症に支障がない範囲で依頼。
ポスター作製、共有
各拠点のエアコンや照明のスイッチ付近に掲示できるポスターも作成し、共有しました。
キャンペーン初期の状況確認
キャンペーンの節電要請メールが届いた後、各拠点で実際に行動しているか、最初の数日は電話をして、メールが届いているか、行動できたか、周りの反応はどうか、問題は出ていないか、状況を確認しました。
節電の効果はあった?
7月下旬から節電を開始し、8月、9月と節電を実施し、その効果が出ているのか、電力使用量を集計して、検証しました。
結果、7月はどの拠点も昨年度比で電気使用量が増加しているのに対して、キャンペーン参加後の8月、9月は比較的電力使用量が抑えられている傾向がみられました。
◆補足
※福岡の6月の前年比が160%を超えているのは、昨年の6月、オフィスに1人しかいないことが多く、その人がエアコンを使用しないようにしていたため、極端に使用電力が少ない月となっていました。
そのため、今年の6月の使用量は平均並みにも関わらず、前年比が高くなる結果となっています。
※三郷の従量電灯の前年比が8月に増えているのは、8月に停電が発生し、設置していた2台の蓄電池のうち、1台が故障したためと考えられます。(9月は蓄電池は回復)
三郷のオフィスは屋根に太陽光発電が設置されており、蓄電池も2台稼働していました。本来蓄電池から使っていた分の電力を使えない期間が発生し、前年比の電力使用量を増加させたと考えられます。
㈱UPDATER様の協力金(節電できていたのか、できていなかったのか)については、11月もしくは12月の請求書で確認できるようです。
本当に節電効果?天気の影響は?
気象庁の過去のデータから、2021年と2022年の東京の最高気温と日照時間を調べたところ、7月は昨年より最高気温が高く、日照時間も多いことがわかりました。
一方、8月は2021年より2022年の方が、最高気温は低く、日照時間も少ないことがわかりました。
今年の8月、9月に電気使用量が抑えられたのは、気温や日照時間による影響もあり、節電効果!とは言い切れなそうです。
㈱UPDATER様の協力金が、節電できた証明になる?わけではありませんが、協力金が出たか、出なかったか、については、わかり次第、この記事に追加させていたきます。
➤11月の請求書に割引額が表示されていました。今回節電に参加した7拠点の約2か月間の割引額合計は¥2,342でした。少しですが、0ではなかったので、良かったです。
実際の節電効果よりも、社員が節電を意識し、行動に移すことや、国の要請に対してできることを実施していくことに価値があると考えています。
個人向け節電キャンペーンもある!?(東京電力さんの場合)
政府の節電要請は事業者だけでなく、個人(国民)にも出ており、電力会社の節電メニューには個人向けのものもありました。
その一つ、東京電力さんの節電キャンペーンに8月10日から参加してみました。(下記画像は9/30までとなっていますが、3/31までの期間に変更されました。)
節電量の算定については、㈱UPDATERさんと同じでした。
https://www.tepco.co.jp/ep/private/savingenergy/lp/challenge.html
節電できた?
日ごろから節電していたので、いつも通りの生活をしていたのですが、「エネルギー・リソース・アグリゲーション・ビジネスに関するガイドライン」と比較すると、節電になっていたようで、11/16時点で、2700ポイントをもらいました!※4人家族
冬も節電に気を付けて、ポイントが増えるよう、工夫できたらと考えています。
最後に~冬も節電!~
今回は夏の節電キャンペーンについて、ご報告させていただきました。節電キャンペーンは冬も実施され、弊社も参加します。
※資源エネルギー庁 冬季の省エネ・節電にご協力ください
弊社の三郷の拠点では、エネルギー消費量が少ない加湿器が作動しており、湿度が高く保たれるおかげで、かなり温かく感じます。
◆弊社は加湿器の設置サービスも実施しておりますので、ご関心を持たれた方は記事最後のフォームにてお気軽にお問い合わせください。
エネルギー使用量の多いエアコンの使用を控えているので、節電キャンペーンで効果が出れば、電気代節約にもなり、一石二鳥だなと考えています。
節電キャンペーンをご存知ではなかった方や、参加をご検討中のご担当者様がおりましたら、この記事を参考にしていただき、節電キャンペーンへの参加につながれば嬉しいです。
企業様単位でも、個人単位でも、節電キャンペーンに参加し、一緒に【電力使用量】&【温室効果ガス排出量】&【電気代】削減に挑戦しましょう!