神奈川県の駅構内にある小売店にて、エアコン工事を行いました。
今回工事をすることになった機器は、過去にガス漏れが発生したことがあり、その際は弊社にて冷媒ガスを充填する応急処置を行っていました。その機器が今年になり、再びガス漏れの症状がでたためにご依頼をいただきました。
お客様からは「修理でしのぎたい」とご要望をいただきましたが、今後ガス漏れがまた発生しないとは限りませんでした。
そのため弊社からは修理ではなくエアコン工事のご提案をいたしましたが、修理と比較すると工事は費用がかかることをお客様は懸念されていました。
機器の状態から修理では今年の夏を乗り切れる保証がないことをご説明した結果、お客様もご納得されエアコン工事でご発注をいただくことになりました。
駅構内にあるこちらの店舗は、室外機置場の下には線路がはしっている環境でした。くわえてその床材は網目状で、万が一隙間から部品が落下すると線路に侵入してしまう危険がありました。そのため、落下防止措置で養生を徹底しておこない、部材を線路に落下させないよう十分に注意を払い作業を行いました。
工事の際、既存の分岐管など途中配管からのガス漏れの可能性もあったため、施工後には長めの耐圧試験を行いました。
途中配管からガス漏れしている場合は、長めの耐圧試験を行うと充填したガスが少しずつ漏れ、ガス漏れ原因が途中配管にあると判断ができます。
結果、ガス漏れは発見されなかったため、耐圧試験をクリアし施工完了となりました。
コラム
- 駅の構内(改札内外)、線路高架下や沿線などの線路周辺施設での工事注意点
・鍵の借用の事前申請
たとえば室外機置場への経路で、駅側が鍵を管理していることがあります。その場合は事前に、駅側へ鍵借用の申請手続きを行っておかなければなりません。申請手続きはお客様にご協力いただく場合があります。
・火気使用の時間制限
工事では溶接作業などに火を使用しますが、鉄道会社の規則上、火気使用は終電後~始発前のみに制限されることがあります。
・鉄道会社と作業内容の打合せ
線路高架下や沿線などの線路周辺施設ですと、工事関連物が線路や電線に接触し、列車が運休してしまうリスクがあるため作業内容や施設の立地によっては打合せが必要になります。工事の許可が下りるまで3週間程度かかるケースもあります。