2020年の7~8月、家庭用のエアコンを修理依頼しても、購入して設置依頼しても、なかなか工事ができず2週間程度、エアコンを使用できない状況が起こり、【エアコン渋滞】という言葉が誕生しました。
暑い夏が来てから、故障して「動かない」「修理がなかなかこない」「入れ替え業者がつかまらない」といった状態になれば、熱中症になる可能性も高まります。今のうちからエアコンの洗浄と点検をして、修理が必要な個所があれば修理し、必要に応じて入替も含め、早めに準備しておきましょう。
エアコン分解洗浄で省エネ!コストも削減
業務用エアコンの内部にある熱交換器は、暖かい空気を冷たい空気にかえる役割があります。ここがホコリや油などの汚れで詰まると、いくら設定温度を下げても熱交換がうまくできず、電気代ばかりかかって、部屋が冷えないという状況になります。
また、熱交換器で熱交換した空気がフィルターを通して部屋に流れますが、フィルターが汚れで詰まっていると、冷たい風が部屋に流れにくくなり、エネルギーの浪費につながります。
業務用エアコンの熱交換器やフィルターは定期的に洗浄し、機器の能力を維持することが、快適な室内空間の維持や、省エネ、コスト削減につながります。
夏前に業務用エアコンの分解洗浄をやる理由
冬に暖房として、もしくは昨年の夏に使ったきり、エアコンを使っていない場合は、一度エアコンを使ってみて、「変な音がしないか」「変なにおいがしないか」「冷房になっているか」「エラー表示が出ていないか」を確認しておきましょう。
また、前回使った後、エアコン内部の洗浄をしていない場合は、汚れがたまり、雑菌が繁殖しているかもしれません。それらは故障の原因になります。暑くなる前に一度、洗浄や点検をして、真夏にエアコンが使えない状態にならないように、準備しておくことをお勧めいたします。
デマンド制御もおススメ ~修理と入替工事の目安~
業務用エアコンの修理や更新工事の際に、合わせて検討したいのが、EMS(エネルギーマネジメントシステム)です。画面上で、様々な機器のエネルギー使用状況を管理することができるうえ、デマンド制御によりピークカットできるため、電気代を効率的に削減することができます。
修理と入替工事の目安
修理と入替工事、どちらがいいか、ご検討中の方もいらっしゃると思います。弊社が数々のメーカー、業種で修理や入替工事をしてきた経験をもとに、簡単な判断基準をまとめたのが
◆「修理」と「入替」どちらがお得?です。
また、実際入替工事をする場合は、準備などでどのようなことが必要になるか、イメージしやすいのが
◆エアコン工事前の確認7ポイント!の記事です。
実際に弊社にお見積りのご依頼をいただき、相見積で発注には至らないこともある中で、お客様視点で見積を作り、対応するからこそわかる気づきを一部、まとめたものが
◆エアコン工事 安い業者は本当にお得?です。
修理や入替工事をご検討の際の参考にしてください。
ここから脱炭素 ~最後に~
業務用エアコンを適切にメンテナンス、管理することは、フィルターや熱交換器の汚れを落とし、空気の熱交換効率を上げ、エネルギー消費を抑え、コスト削減と機器の長寿命化につながります。これは、脱炭素経営を行う第一歩にもなります。
また、熱中症の防止や、フロンガス漏洩の管理といった要素も含んでいます。フロンガスも温室効果ガスの1つで、業務用空調機によく使われるR410 Aという冷媒は二酸化炭素の2090倍もの温室効果があります。
弊社は日々、様々な業種、業態にて、多様なメーカーの機器を取り扱っています。それらの事例の一部は【作業内容別】【施設種類別】【補助金別】【都道府県別】にまとめてあります。
暑くなる前に、業務用エアコンの分解洗浄や修理、点検、また更新工事やデマンド制御などをご検討の際は、お気軽にお問い合わせください。