昨年度、応募が殺到し、3次募集が中止された【災害時に備えた社会的重要インフラへの自衛的な燃料備蓄の推進事業費補助金】、通称、災害バルク補助金について令和3年度の詳細を紹介します。
災害バルク補助金ってなに?
災害バルク補助金は、大規模な災害が発生し、電気や水道が遮断してもライフラインの機能を維持することを目的にしています。そのための設備に対して補助がでます。
令和2年度 3次補正予算と、令和3年 本予算の2つの予算が組まれており、合計して69.7億円となっています。
補助率も中小企業で2/3、大企業で1/2と高いことが特徴です。
災害バルク補助金の概要!
対象施設
対象施設は下記の4つです。
・役所などが認めている民間の一時避難所
・病院や老健施設など避難困難者が生じる施設
・公民館や学校などの公的避難所
・ガソリンスタンドやLPGスタンドなどエネルギー供給施設
対象設備
対象設備は下記の4つです。
・エネルギーを貯めておく設備
・非常用自家発電設備
・再生可能エネルギー設備
・非常時に使用できる設備
空調は、ガス空調の更新、新設も対象なので、古いガスの空調機を更新したい場合や、学校の体育館に空調を新設する場合も活用できます。
申請する時期は?
昨年、本予算では人気があり、3回目の公募は、予算に達してしまったため、行われませんでした。採択時期も数回にわたって発表される特徴があります。
今年も応募が殺到することが見込まれるため、補正予算の1回目で申請することをお勧めいたします。
現場調査や見積作成に1か月、申請書類作成に1か月ほどかかるため、公募時期に合わせた準備が大切です。
昨年の公募時期に合わせた現場調査依頼の期限、申請するかどうかの判断期限を下記の表にまとめましたので、参考にしてください。
最後に
災害に備えるだけでなく、脱炭素社会への再生可能エネルギー設備にも使える補助金となっています。
この機会に是非、ご検討ください。
◆今回ご紹介した内容を動画でも解説しています。
◆下記記事も合わせてご参照ください。
・先進的省エネルギー投資促進支援事業費補助金(経済産業省)
・工場・事業場における先導的な脱炭素化取組推進事業(環境省)