今年は歴代最高気温更新!
2018年の夏は記録的猛暑で、歴代の最高気温トップ3を更新しました
1位:埼玉県熊谷 41.1度(2018/7/23)
2位:岐阜県美濃 41.0度(2018/8/8)
3位:岐阜県金山 41.0度(2018/8/6)
世界に目を向けてみても予測を上回るペースで気温が上昇しています。
『国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は9日までに、韓国・仁川で開いた総会で報告書を公表し、2030年にも世界の気温が産業革命前に比べて1.5度上昇すると警告した。気温上昇を1.5度前後にとどめるには、世界の二酸化炭素(CO2)排出量を30年までに10年比で45%削減し、50年ごろまでに実質ゼロにする必要があると強調した。』
出典:日本経済新聞(2018/10/9)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36245780Z01C18A0EAF000/
パリ協定採択当時の予測では、2080年までに世界の平均気温上昇を2度未満、できれば1.5度未満を世界は目指すとしていました。2030年までに1.5度に到達してしまうということは、予測が50年早まってしまったと捉えることもできます。
2045年に46度?!
2076~2095年の日本の年平均気温は、全国的に2.5~3.5度上昇が予測されています
(RCP6.0シナリオ相当の場合)
◆日本の気候変化の予測~②-1より解像度の高い予測(RCP6.0シナリオ相当の場合)
2076~2095年の日本の年平均気温はが全国的に3.3~4.9度上昇する予測もあります。(RCP8.5シナリオ相当の場合)
◆日本の気候変化の予測~②-2より解像度の高い予測(RCP8.5シナリオ相当の場合)
出典:気象庁
https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/gw_portal/future_climate_change.html
2.5~3.5度上昇は、あくまで平均気温です。ちなみに2018年の10月16日現在までの2018年平均気温は17.8度で、2018年7月の月平均気温は28.3度でした。つまり、年平均気温と7月の平均気温には10.5度の差があります。
2100年は極端な猛暑と極端な寒波が来ると予測されているので
平均3度上昇ということは、夏場は【現在の最高気温41度】+【気温上昇予測3度】=【44度】では済まないかもしれません。
この2076~2095年予測が、50年早まるとすると、2026~2045年に44度を超えてくる可能性があります。RCP8.5シナリオ相当の場合は46度を超えてくるということになります。
※RCPとはIPCC(国連気候変動に関する政府間パネル※世界中の研究者の集まり)の予測のことです。
出典:文部科学省
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/26/03/attach/1346369.htm
そんな中、頼みの綱であるエアコンは何度の外気温まで耐えられるのでしょうか。
エアコンが耐えられる外気温って?
現在のJIS規格の中の冷房過負荷試験条件では43℃となっています。
つまり日本のエアコン各社は外気温が43度までは保証しているということになります。
ただ、43度を超えるとエアコン内の電子部品の発熱が規格値をオーバーする場合があり、多くのメーカーで能力が落ちるようです。猛暑時にエアコンが効きにくくなる原因のひとつとされています。
今後、猛暑で40度を超える日が増えると予測される中、エアコンが効かなくなったらどうすればいいのでしょうか。
できる事はあります。
それは室外機を冷やすことです。
室外機を冷やす3つの方法
① 室外機を日陰にする
すだれや日よけシート等で室外機を日陰にするだけで、エアコンが効きやすくなります。
ビル屋上の室外機の上に太陽光パネルを取り付けたら一石二鳥です。
※台風の威力も増す予測なので飛散、落下には細心の注意が必要です。
② 室外機に水をかける
エアコン室外機を日陰にするために設置した、すだれや日よけシートを水で濡らすと、相乗効果となります。水で濡らした布を室外機の上に置いておくだけでもエアコンが吸い込む空気の温度を下げることができ、エアコンの効きが良くなります。
③ 自動水噴霧装置を設置する
エアコン室外機に自動で水をかけてくれる設備があります。
詳しくはお問い合わせください。
最後に
来年の夏が来て、いざエアコンを使うときに、あまりの暑さにエアコンが効かなくなる、
といったことがないように、できる準備を今のうちからしておくことをお勧めいたします。